[SML 7596] Re: 第9回Smalltalk勉強会@京都

AOKI Atsushi atsushi @ cc.kyoto-su.ac.jp
2009年 7月 4日 (土) 21:20:04 JST


青木@京都宇治です。

濱崎さんに新たに示していただいたプログラムも面白いですね。先
のメールにて私が濱崎さんに成り代わって示しましたプログラムと
比較すると、縁が結ばれていること、そして、縁が切れていること、
これらが明瞭に対照されます。

続いて、変数をスコープ(範囲)とエクステント(寿命)で言及す
ることの大切さを、たけおかさんに示していただきました。理解に
も行解にも役立ちます。

一時変数や局所変数など、変数の名称や定義で縛るよりも、当該の
プログラムを動かした事実(プログラマが遭遇した目の前の事実)
で縛るほうが有効でしょう。ひとりでも多くの方々に当該のプログ
ラムを動かしていただきたいと思います。

言葉にはプログラマが遭遇する事実をあまりにも明瞭に切ってしま
う性質があります。気をつけなければなりません。まずは術語云々
から遠離しておいたほうがいいと思います。

聞いた話の内容を自分で再現した人、話を聞いただけに留めた人、
大きな差になります。本田宗一郎さん風にゆきませう、言葉の定義
のみを重んじる人たち、どうも百パーセント信じきれないものがあ
りますからね。:-)

私がここに記したこと自体が「盲人に語るのでなければ言葉で伝え
ようとするな。言葉は自明で本質的なことを語るのみにせよ。」と
言い残したレオナルド・ダ・ヴィンチさんのこころざしに反するか
もしれないのですが…。

#ここに書いたことをプログラムで伝える、これ、まだ私にはでき
#ないんですよ。再現できないことが言及されている論文なんて…。

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AOKI Atsushi          http://www.cc.kyoto-su.ac.jp/~atsushi/


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