[Squeak-ja: 3248] Re: モーフパッケージ化システム

Kentaro Takemura takemura @ bre.soc.i.kyoto-u.ac.jp
2006年 12月 1日 (金) 22:28:05 JST


京大アランケイ研の竹村 顕大朗です


>> 例えば、アニメーション用専用のキットがあり、「増やす」「色違い」といったタイルが
>>あった方が
>> はかどるというワークショップを予定している場合、
>> そのワークショップの関係者がそのような項目を追加して
>> ワークショップに最適なキットを作り出せるような仕組みにしたいと考えています。 
>> 
>
> 子ども達に伝えましたら、「おぉ〜♪」と歓声が上がっていました。
> (毎回、それらのキットが存在すると言う意味では無い旨、きちんと伝えています) 
> 
>
> このやり取りの中で、e-toyとは与えられた作業(動作)を真似るものでは無く、
> 多くの可能性があると言う言葉の意味を感じたように見受けられます。
> 又、ワークショップの内容が広がってゆくことも彼らのワクワク度を刺激するようです。
>
> 特に不慣れなメンバーや小学生のWSにおいては、自由度が高すぎて理解できない
> (又は本来の目的に集中できずにタイムアップしてしまう)点もよく目にしますので、 
> 
> 素人ながら、キットの活用には大いに期待できると感じています。
>

ご期待の方ありがとうございます。
子供たちにも期待していただいているようで励みになります。

> 特に不慣れなメンバーや小学生のWSにおいては、自由度が高すぎて理解できない
とのことですが、私たちも先日ワークショップを実施した際
かなり自由度の高い内容を実施してみたのですが、案の定時間オーバーしてしまいました。
自由度の中から子供たちが創意工夫でいろんなものを学び取るというのも重要だとは思いますが、
限られた時間の中で、特に回数の限られるワークショップでは自由度をある程度制限してでも
本来の学習目標に到達することが重要だと考えています。

そのように学習を進めるにあたって、「ここはこうしなさい」と指示を出すのも一つの方法です。
しかし私は、ある程度の筋道を前提としたツールを作り上げることで
いちいち指示をせずとも子供たちが自然と筋道どおりの学習ができるようになり、
子供たちに余計な混乱を生じさせずスムーズな理解を促し、
かつ教育者側の負担も軽減させることができるようになると考えています。

また、そのキットと学習内容を共有することにより、
各地の教育者たちの創意工夫が共有・蓄積され、
Squeak教育の質が向上していけれたらと考えています。

現在、仕様を検討しつつ具体的な実装に向け着手し始めた段階ですが、
できるだけ質の高いものが作れるよう努力したいと思います。
それでは

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京都大学大学院 情報学研究科
社会情報学専攻
竹村 顕大朗
takemura @ bre.soc.i.kyoto-u.ac.jp
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