[Squeak-ja: 3061] Re: Wiki としての SuperSwiki

NAKATA, Shunsuke scriptonwikipage @ yahoo.co.jp
2006年 7月 16日 (日) 19:11:03 JST


梅澤さん

中田です。返信、ありがとうございます。

SqSquare や Kansas は ペアプログラミングが可能にして、かつ、
コードのブロックを避けられる開発環境ということですね。
「協調作業」にはそういう発展もあったのですねぇ〜。

私は次の点で Wikipedia は興味深いと感じています:
(1) 全体の機能を停止するこなく少しずつ成長していく。
(2) 成長の過程は、相互不認知の不特定多数により非同期になされる。
(3) 指揮をとる人物や団体はない。(上書き合戦はあるようですが)

とりわけ (1) については、従来の本の出版やパッケージアプリケーション
開発などとは大きく異なるもので、非常に興味深く感じています。

SqSquare や Kansas はこの様な形態のソフトウェア環境ではない
でしょうから、その意味では、私が言っている「協調作業」という
言葉とは違うものかもしれません。ですが、同時性という概念は、
上述の概念と矛盾しない直交するものですので、今後のソフトウェア
のあり方として両者が融合する形で発展することもあり得ますね。

SqSquare や Kansas の今後が楽しみです。



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こんにちは
梅澤です。

端的に言えば、バーチャルな環境でもペア(もしくはそれ以上の人数の)
プログラミングができるようになるということだと思います。

ペアプログラミングの効用としては下記が詳しいです。
http://www.pairprogramming.com/

同時性のメリットとして重要なのは、プログラミングしている課程が相手に伝わる
ということだと思います。同時性がない従来の環境では、プログラミングのある時点
での成果(ソースコード)を共有することができても、そこに至るまでの作業や思考の
過程を共有することができません。しかし良いプログラマになるには、名人と呼
ばれる
人のツールの使い方の所作や、問題解決に至っていくまでのコードの変遷のさせ方
といったものを、見て学ぶ(盗むとも言われますが)ことが重要です。静的な
ドキュメントでは伝わりにくいこうした情報が伝わることで、全体としてのスキル
アップが見込めるでしょう。

もう一つ上げると、従来のソースコードというファイル単位でのロックを排除
できるということがあると思います。オブジェクト指向の言語や開発環境を使って
いても、なぜか開発の単位は物理的なファイルになってしまっているという
のが現状です。しかし同時性が十分にあれば、相手が開発環境の中でコードのどこを
さわっているかは自明なわけで、ファイルのロックに縛られない、そこにある
オブジェクトのみを対象とした、もっと自由な協働作業が可能になるでしょう。

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[:masashi | ^umezawa]

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