[Squeak-ja: 4309] Re: 小学生の情報リテラシー教育について

Tsuyoshi Tsuchimoto florian @ seagreen.ocn.ne.jp
2009年 8月 23日 (日) 17:35:46 JST


 土本です。

2009/08/23 17:10 に 早坂 吉昭<hayasaka @ pluto.dti.ne.jp> さんは書きました:
>  折角、squeak-jaに投稿されたのですから、
> プログラミングの稿でScueakやScratchの紹介を
> お願いします。

 書籍の中のプログラミングの項はJavaで進めるつもりですが、それとは全く別にSqueak(eToys)の項を設けるつもりではいます。
 というのも、eToysは並列分散プログラミングの課題(これは、物理シミュレーションと言ってもいいかもしれません)には向いているのですが、手続き型(アルゴリズミック)なプログラムには激しく向かないという問題があると思っているためです。
 実際には「問題」そのものではなく問題領域が異なるためにその実装方法が異なっているというだけのことなのですが、まだ現在のプログラミングの主流が手続き型で進んでいるようなので、その形で教育した方がいいかと思っています。
 Scratchに関してはまだ保留中です。悪くはないんですが、どうにも違和感が拭えないというか・・。

>  小中学生のプログラミング入門には最適と思います。
> それから、彼、彼女等がSmalltalkやJavaなどの
> 本格的プログラミングの世界に入っていくことを期待します。

 実は、プログラムの項でSmalltalkを使うのもちょっと考えました。クラス名やメソッド名に日本語を使っても怒られない環境というのは便利ですので(Javaはjarファイルのエンコーディングの関係で日本語を使うのが難しいようです)。
 ただ、SqueakはSqueakVMのウィンドウの外に影響を及ぼすことが難しく、かと言って頼みの綱のCincom
Smalltalkはアカデミックライセンスが無いという状況なので、ちょっとした実用をするにもいくつも壁があるという状況でしたので諦めました。JavaVMで動くSmalltalk言語なんてのがあればSwingをつかっていろんなことができるんですけど。

#一応JSqueak(http://research.sun.com/projects/JSqueak/)というすごいものはあります。が、結局「SqueakVMのウィンドウの外に影響」できないので、問題の解決にはならないのが残念なところです。

 では、失礼します。


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