[SML 7142] Jun670 for Smalltalk

AOKI Atsushi aoki @ sra.co.jp
2006年 3月 2日 (木) 21:23:16 JST


SRA先端技術研究所の青木です。

中京大学の田中真一さんが、オフスクリーンのフレームバッファで
ある「ピクセルバッファ」を「じゅん for Smalltalk」でも使える
ようにする拡張プログラムを作ってくださいました。多謝!

 ピクセルバッファ拡張の定義:
 http://oss.sgi.com/projects/ogl-sample/registry/ARB/wgl_pbuffer.txt

先ほど、それを組み込んだ【Jun670】をアップロードしました。
             クラス数:    881
            メソッド数: 29,750
            ステップ数:355,615
   1メソッドあたりのステップ数:     12
 http://www.sra.co.jp/public/sra/technical/jun/
 ftp://ftp.sra.co.jp/pub/lang/smalltalk/jun/

描画すべきポリゴン数が多く、表示がもたつくような場合などに、
効力を発揮すると思います。

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【前提条件】

Windows XP / 2000 & VisualWorks 7.4 以上の組み合わせのみの拡
張となります。ただし、必ず新しいバージョンの opengl32.dll な
らびに glu32.dll をお使いください。

 ○最適: opengl32.dll 5.1 OpenGL Client DLL
 ○最適: glu32.dll   5.1 OpenGL Utility Library DLL

 ×不可: opengl32.dll 4.0 OpenGL Client DLL
 ×不可: glu32.dll   4.0 OpenGL Utility Library DLL

また、AGP 接続のビデオメモリをたくさん積んだグラフィックカー
ドを装着しているのが望ましいです。FireGL や Radeon などです。

 拡張が使用可能なビデオカード一覧:
 http://www.delphi3d.net/hardware/extsupport.php?extension=WGL_ARB_pbuffer

【利用方法】

使い方は簡単です。ビューファインダなどのレンダリングモデルに
対して「ピクセルバッファを使うよ(usePixelBuffer: true)」と
宣ふだけです。

    | aBody aModel |
    aBody := JunOpenGL3dObject capsaicin.
    aModel := JunOpenGLDisplayModel displayObject: aBody.
    aModel usePixelBuffer: true.
    aModel open

このプログラムはカプサイシン(唐辛子の辛み成分)を 25,970 個
のポリゴン群でピクセルバッファを用いて描画します。βエンドル
フィンなどのモルファイル(MDL 形式)などを探して、ケモじゅん
 http://research.nii.ac.jp/~cheminfo/ChemoJun/
を用いて描画すると、さらにその効果を実感できると思いますよ。

【了承事項】

搭載したばかりですので、すべての機能が動くのかを確認中です。
まだまだ手入れをしなければならないところが多々ありますが、あ
しからずです。追々にやってゆきたいと思いますし、皆さんも是非
ご協力くださいませ。

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R2D2 (AOKI Atsushi)        http://www.sra.co.jp/people/aoki/





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