[Squeak-ja: 4024] Re: 非集中システムとScratchについて (was: Re: オープンソースカンファレンス 2008 Tokyo/Fall)

Kazuhiro ABE abee @ squeakland.jp
2008年 10月 13日 (月) 23:19:10 JST


こんにちは、阿部です。

2008/10/12 12:02 Toshiyuki Takeda <takeda.toshiyuki @ gmail.com>:
> 私の大学を紹介していただきありがとうございました。
> 1.3はまったく試していないので勉強になりました。
> Pythonと連携できるのですか。それはうれしい

実はまだScratch Networking Protocolは実際に試していません。
直接Smalltalkをいじるのではなく、これを介して拡張すべきなのでしょうね。

> さて、最近はVisualBasicが教えられているところも多く、
> イベントドリブンを経験している生徒も増えています。
> シーケンシャルではないプログラミングは、教育現場でも
> 受け入れられやすくなっている気がします。

なるほど。

> また、予備知識のない学生にとっては並行性はそもそも
> 自然なものです。動くおもちゃの制御を順列にしか
> 記述できないCricket LOGOで書くのは、彼らにとって
> なかなか大変な作業です。

これはまったくそう思います。

> Etoysにくらべて、できることが少なくなったと思う人も
> おられるでしょうが、安定性も含めて、かなり教えやすい
> 環境です。よくできたサンプルが添付されていることも
> 助かります。

非常に大雑把なたとえですが、アニメーションを考えたときに、アニメーションを作る仕組みが重要なのか、アニメーションを使うことが重要なのかという違いがあるかもしれません。
Etoysにおける「入れ物」は重要な概念ですが、単にアニメーションをしたいだけのときには必要なステップが多すぎるかもしれません。Scratchであれば、最初からオブジェクト(スプライト)が複数の画像(コスチューム)を持てるので、単にこれを切り替えるだけです。
もちろん、例外を言えば、Scratchにはスライダがないから作らないといけないとか、Etoysでも「本」を使えば簡単にアニメーションできるとかあるわけですが、全体としての傾向はあります(simplicityに対する考え方の違い)。
気をつけないといけないのは、Scratchは決して絵本やゲームしか作れないわけではないとうことです。言語としてのポテンシャルはメタを除いてEtoysとほぼ同じです。22万個の公開作品の内、9割は他愛無いものかもしれませんが、残りの1割にすごい作品があります(良い悪いという話ではなく)。適切なたとえかどうか分かりませんが、スーパーサイエンスキッズ級がごろごろ見つかる感じです。
もし先入観やこだわりからScratchを試さないとすれば、それは損だと思います。

> Pythonと連携できるとなると、1台のPCで完結しない
> 「非集中」型のプログラムが書けるようになるかもしれませんね。

なんとなくですが、いままで研究レベルで色々やってきたことを、軽い感じで実用に持ってきたような気がします。

 //abee
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阿部 和広  EMAIL abee @ squeakland.jp


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